IVACE+iの助成は、アリカンテ県の多くの中小企業にとって、イノベーション、デジタル化、エネルギー効率化、国際化のための主要な公的資金源です。助成を獲得するのは仕事の半分にすぎず、残りの半分は適切に、期限内に実績報告を行うことです。本ガイドでは共通の留意点をまとめ、交付要綱で確認すべき事項をお示しします。全体的な枠組みについては、補助金実績報告書に関する監査人の報告書についての記事をご覧ください。
監査人の報告書を求めるIVACE+iの公募
IVACE+iというブランドの下には、企業の競争力を支援する助成制度(産業、エネルギー、クラスター、工業団地)と、イノベーション・プログラムを運営するバレンシア・イノベーション機構(Agència Valenciana de la Innovació)であるIVACE+i Innovaciónが併存しています。各制度はそれぞれの交付要綱と、バレンシア州官報(DOGV)に掲載される公募決定に従い、実績報告の方式もそこで定められます。
一般的な数値を鵜呑みにしないことが大切です。IVACE+iは一定額以上の助成について監査人の報告書を求めるとよく言われますが、その基準額があるとしても、各公募が定めるものであり、年によって変わることがあります。国の基準となるのは勅令第887/2006号第75条で、6万ユーロ未満の補助金については、交付要綱により監査人を要しない簡易実績報告書を認めることができます。これは選択肢であって義務ではなく、適用するかどうかは各機関が決めます。
報告書を求める公募で共通しているのは、監査人がROACに業務従事者として登録された個人または法人であること、そして報告書が助成機関の様式に従うことです。たとえばIVACE+i Innovaciónは、「ROAC登録監査人による補助金実績報告書のレビュー報告書」の様式をウェブサイトで公開しており、2026年1月13日に簡素化費用方式に対応するよう更新しました。
報告書付き実績報告書と簡易実績報告書
| 方式 | 適用される場合 | 提出するもの |
|---|---|---|
| 監査人の報告書を添付した実績報告書(勅令第887/2006号第74条) | 交付要綱が求める場合。金額の大きいプロジェクトで一般的 | 事業実績報告書、簡易な経理報告書、助成機関の様式によるROAC登録監査人の報告書 |
| 簡易実績報告書(勅令第887/2006号第75条) | 交付要綱に定めがあり、補助金が6万ユーロ未満の場合のみ | 事業実績報告書、分類された費用一覧、他の助成の明細。交付機関が証憑のサンプルを確認 |
| 簡素化費用方式 | 交付要綱が定額、単位費用または定率を定める場合 | 交付要綱が定める書類。報告書の様式はこの方式に合わせて調整 |
3行とも目安です。適用される方式は、常に交付要綱とその交付決定に記載されたものです。
標準的な実績報告のスケジュール
具体的な日付は各公募によって、また複数年度のプログラムでは各フェーズや各年度によって異なります。一方、作業の流れは通常同じです。
- 交付決定を受けたとき:交付要綱を読み、実績報告の方式、補助対象期間、承認された費目を確認し、費目ごとにフォルダを作成します。
- 事業実施中:請求書、銀行の支払証明、見積書、契約書、給与明細、作業時間記録を保管し、広報義務(プロジェクトが欧州地域開発基金(FEDER)の共同出資を受けている場合はそのロゴを含む)を履行します。
- 事業実施期間の終了時:事業実績報告書と費用一覧を作成し、資料を監査人に引き渡します。
- 監査人によるレビュー:監査人は手続を実施し、御社が説明できるよう指摘事項を伝え、署名済みの経営者確認書を求めます。
- 提出:期限までに助成機関の電子申請システムで実績報告を提出します。たとえばIVACE+i Innovaciónは「Justifica」というシステムを使用しています。
実務上の推奨は、事業実施期間が終了する前に監査人に連絡することです。期限外の支払や見積書の不足など、多くの指摘事項は早期に発見できた場合にしか解決できません。
DANA後の特別措置
2024年10月のDANA(寒冷低気圧による豪雨災害)の後、IVACE+iは被災企業向けに、事業実施期間や実績報告期限の延長などの特別措置を講じました。実績報告ポータルには「Extra DANA」という専用のフェーズが設けられています。これらの延長された期限は決定によって定められたものであり、通常の公募の期限と混同してはなりません。
御社がこれらの措置を利用した場合、すでに提出した実績報告が事後の確認の対象となることがあります。被害や認められた延長に関する証憑を含め、すべての書類を整理して保管しておくことをお勧めします。スペイン「補助金一般法」(LGS)は、確認・統制の対象となりうる間は書類を保管することを義務付け(第14条1項g))、返還請求権の時効を、原則として実績報告期限の満了時から起算して4年と定めています(第39条)。
否認されやすい費用
- 補助対象期間外に請求または支払われた費用。
- 銀行記録が残らない現金払いや相殺。
- プロジェクトとの関連づけができない一般的な内容の請求書。
- 作業時間の記録がない人件費、または承認された配賦基準と異なる人件費。
- 交付要綱が求める場合に、価格が市場価格であることを証明していない関連当事者の仕入先。
- 費用が少額契約の金額を超えるのに三社見積がない調達(LGS第31条3項)。
- 補助対象費用に含められた還付可能な付加価値税(IVA)。
エルチェとエルダの履物、イビとオニルの玩具、ベガ・バハ地方の農業食品、アリカンテとエルチェのテクノロジー企業など、県内でプロジェクトの多い業種は、こうしたリスクを共有しています。個別の特徴は、多くの場合、人件費と専門的な仕入先に現れます。
よくあるご質問
IVACE+iはいくらから監査人の報告書を求めますか?
各公募によります。交付要綱とDOGVに掲載された公募決定の実績報告に関する項目をご確認ください。公募を特定せずに出回っている一般的な数値は当てにしないでください。
監査人の報告書の費用は補助対象になりますか?
勅令第887/2006号第74条3項は、交付要綱に定めがある場合に、その上限の範囲内でこれを認めています。御社の公募が認めている場合、上限額は交付要綱の定めるとおりです。
どの監査人にでも報告書を依頼できますか?
ROACに業務従事者として登録されている必要があります。御社が年次財務諸表の監査義務を負う場合、交付要綱に別段の定めがない限り、原則として会計監査人がレビューを行います。
IVACE+iの助成を複数受けると、財務諸表の監査義務が生じることはありますか?
はい。1事業年度に計上すべき公的補助金の合計が60万ユーロを超える場合です。詳しくは60万ユーロ超の補助金による法定監査で解説しています。
公式情報源
- IVACE+i Innovación:助成の実績報告、マニュアルと様式
- IVACE+i:助成と公募
- バレンシア州官報(Diari Oficial de la Generalitat Valenciana、DOGV)
- 勅令第887/2006号「補助金一般法施行規則」(BOE)、第74条および第75条
- 省令EHA/1434/2007(BOE)
- 法律第38/2003号「補助金一般法」(BOE)、第14条、第31条、第39条
Controlauditは、ROACに登録番号S1604で登録された監査事務所で、アリカンテのマイソナベ通り(Avda. Maisonnave)に事務所を構え、バレンシア州の各機関の報告書様式に精通しています。IVACE+iの助成の実績報告が必要な場合は、当事務所の補助金監査サービスをご覧いただき、アリカンテおよびバレンシアの監査人をご確認いただくか、公募の情報を添えてご連絡ください。交付要綱で求められている事項を一緒に確認します。
本記事はControlauditの技術チームが作成しました。2026年10月8日更新。本記事は情報提供を目的としたものであり、個別の案件に関する専門的な助言に代わるものではありません。
